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岐阜、長野に一時特別警報 梅雨前線で大雨、厳重警戒 死者56人、被害拡大恐れ
岐阜、長野に一時特別警報 梅雨前線で大雨、厳重警戒 死者56人、被害拡大恐れ7/8(水)6:43配信大雨の影響で増水した飛騨川=8日午前、岐阜県下呂市(国土交通省中部地方整備局提供) 活発な梅雨前線による大雨は西日本から東日本に広がり、気象庁は8日午前6時半に岐阜県、同6時43分に長野県のそれぞれ一部地域に大雨特別警報を発表した。
同11時40分には警報に切り替えたが、土砂災害や河川の氾濫、低地の浸水に引き続き厳重に警戒するよう呼び掛けている。
大雨特別警報の対象は、岐阜県が下呂市や中津川市など6市、長野県が松本市や飯田市など14市町村だった。気象庁の中本能久予報課長は記者会見で「身の安全を確保してほしい」と話した。
国土交通省などは8日午前7時10分に下呂市で飛騨川が氾濫したと発表した。
大雨特別警報は4日に熊本、鹿児島両県、6日から7日にかけて福岡、佐賀、長崎各県に一時発表されており、これで計7県となった。
死者は熊本、福岡両県で計56人が確認され、行方不明者は九州各県で17人に上る。梅雨前線は10日ごろにかけて西・東日本に停滞するとみられ、被害が拡大する恐れがある。
下呂市では8日午前1時25分ごろまでの1時間に71.5ミリの非常に激しい雨が降った。岐阜、長野両県とも過去数日間で記録的な雨量になっており、下呂市では午前9時20分までの72時間雨量が629.0ミリ、長野県松本市の上高地では午前8時までの48時間雨量が329.5ミリを観測。各地点の最多記録を更新した。