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【かながわ美の手帖】カスヤの森現代美術館「今、神話が語るもの-人類の終末と復活の神話-」展
■世界の伝承30枚の絵に、現代人に「戒めと示唆」
自然災害や環境破壊、繰り返される戦争を前に、私たちはどう生きるべきか。そんな課題を、芸術を通して問いかける企画展「今、神話が語るもの-人類の終末と復活の神話-」が横須賀市のカスヤの森現代美術館で開かれている。オランダの学者、ミネケ・シッパーが集めた世界中の「終末」に関する神話30話をもとに、米国在住の芸術家、山口由理子が描いた30作の絵画を紹介している。
◆悪行が支配すれば…
「世界各地に残る終末神話は滅亡をテーマにしながらも、生き残った者が希望を見いだすという物語が多い」。そう解説するのは同館長の若江栄●(はるこ)だ。「神話は人類が経験した天災を後世に伝え、戒める役割も持つ」とした上で、同展について「現代に生き、自然災害に悩まされるわれわれにとって、大きな示唆となる」と話している。
展示室の一室に掲げられた30枚の絵画。大きさは横約35センチ、縦は約25~28センチと小ぶりだが、巨大な渦、逃げ惑う人、押し寄せる大波、落ちる空など、内容はいずれもおどろおどろしい。
「地下からの大洪水」が印象的だ。この世の終わりを思わせる真っ赤に焼けた空の下、女性とおぼしき人影が横たわっている。空には大きな太陽が浮かび、女性の口とつながっている。世界が洪水で壊滅し、残された女性が太陽の子を宿すという北米先住民の神話だという。
「太陽がその子供たちを食う」は中部アフリカのガボン共和国、ファン族の神話だ。太陽が地球を飲み込もうとしているような恐ろしい絵だ。悪行が地上を支配すれば終末が訪れるとして、聞き手を戒めている。
一方、シッパーは「日本には世界の崩壊に関する神話がない」として、その異質さを指摘している。取り上げたのは「天岩戸神話」のワンシーンを描いた「天照と素戔鳴(スサノオ)、罰としての暗闇」。真っ黒な背景に小さな光明が見える。シッパーは「神々が危機的な状況にうまく対応し、終末を回避する日本の神話は非常にユニークだ」と解説している。
◆さまざまな質感を
山口の技法にも注目だ。特徴的なのが、使用している紙。屋外ポスターなどに使われる、吸水しない素材だという。絵の具をはじくため、渇くまでに長時間待つ必要があるが、絵の具が濃縮することで表面をテカテカと反射させる効果を生んでいる。
絵の具を乗せた紙を押しつける技法(デカルコマニー)も駆使している。山口の絵は、ステンドグラスのように透過している印象を与える部分などもあり、1つの絵のなかにさまざまな質感を併せ持っている。
山口とシッパーは共同でこの作品群を制作し、約10年かけて完成にこぎつけたという。会場では、各作品にQRコードを印字したパネルを添えており、来館者は、スマートフォンで読み取ることにより、それぞれの神話について、シッパーが執筆した解説文を閲覧することができる。
企画展の開催にあたり、シッパーは「文化や芸術、科学が、戦争よりもずっとコストがかからないということを、私たちは歴史からそろそろ学ぶべきだ」というメッセージを寄せている。=敬称略(外崎晃彦)
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企画展「今、神話が語るもの-人類の終末と復活の神話-」は、カスヤの森現代美術館(横須賀市平作7の12の13)で23日まで。午前10時から午後6時(入館は午後5時半まで)。月、火、水曜日休館。2日は正午まで。観覧料は一般600円ほか。問い合わせは同館(046・852・3030)。
やまぐち・ゆりこ 造形作家、画家。昭和23(1948)年、日本で生まれ、その後、渡米。50(75)年にカリフォルニア大学で学士、54(79)年にメリーランド州立大学で造形芸術の修士号を取得。現在も米国を拠点に活動している。
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【プロフィル】ミネケ・シッパー
オランダの異文化間文学研究者、作家。昭和13(1938)年生まれ。ナイジェリア、ケニアなどの大学の客員教授を経て、中国社会科学院に在籍。著作に『なぜ神々は人間をつくったのか-創造神話1500が語る人間の誕生』など。
●=肩の月が斗